APS-C機とフルサイズ機の違いは何?メリット・デメリットをまとめてみました

初心者向け

「APS-Cとフルサイズ」カメラを買おうとしている方なら聞いたことがあるフレーズだと思います。

今回の記事は、次のような方にぜひ読んでもらいたいです。

  • APS-Cとフルサイズとは何のこと?という方
  • カメラを買いたいけれどAPS-Cとフルサイズで悩んでいる方
  • 初心者で初めてのカメラだけどいきなりフルサイズでも大丈夫?と不安な方
  • 次のカメラにフルサイズを考えている方

それぞれの悩みや不安をAPS-C機とフルサイズ機と両方使った私の経験も踏まえて解決できたらなと思います。

APS-C、フルサイズとは何のこと?

APS-Cとフルサイズ何のことを指しているかと言うとイメージセンサーのサイズのことです。一眼カメラ(一眼レフやミラーレスカメラ)にはイメージセンサーと言う光を受け取り画像を生成するものが載っており、このセンサーのサイズはカメラのモデルによって変わります。画像に載せたSony a7iiiを例に説明すると、真ん中にある暗い四角い部分がイメージセンサーになります。

ちなみに定量的な大きさとしては以下のようになっています。

  • フルサイズ = 36 mm × 24 mm
  • APS-C = 23.6 mm × 15.8 mm(Nikonなど)、22.3 mm × 14.9 mm(Canon)

ここで抑えて頂きたいポイントは、フルサイズとAPS-Cはイメージセンサーのサイズのことを指しており、フルサイズの方がAPS-Cよりも大きいイメージセンサーであることです。

APS-Cとフルサイズのカメラのメリット・デメリット

APS-Cとフルサイズではイメージセンサーの大きさが違うと言うことを説明しました。センサーサイズが異なれば当然性能や特徴にも違いが出てきます。ここでは、それぞれのセンサーサイズのカメラのメリット・デメリットについて話したいと思います。

APS-Cのメリット、デメリット

APS-Cのメリット・デメリットを次にようにまとめました。

  • カメラ本体・レンズ本体は小さいものが多い。
  • 望遠に強い。
  • APS-C用レンズはフルサイズのものに比べると安いが種類は少ない。
  • フルサイズに比べるとボケにくい。
  • 暗所に弱い。

カメラ本体の大きさ

カメラを構成するパーツであるセンサーが小さくなれば本体も小さくなる傾向にあります。また、カメラ本体だけでなく、レンズもフルサイズ用のレンズに比べると小さくなります。

望遠に強い

望遠に強いとはどう言うことか説明しますと、例えば、フルサイズ機では400 mmだったレンズはAPS-C機に取り付けると1.5倍の600 mmとして使えることです。このようにレンズの焦点距離が1.5倍になるため望遠に強いと表現しました。

Nikon D5300 Tamron SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD TS
ISO 160 / 70 mm(換算105 mm)/ f11 / SS 8 s

例えば、この写真はAPS-C機であるD5300にフルサイズ用のレンズをつけて撮影したものになります。本来なら焦点距離は70 mmですが、1.5倍になり105 mmでの撮影になります。

なぜ、焦点距離が変わっているかという理由についてはこちらのページを読んでいただけるとわかります(さて、ここからは皆さま大好きセンサーサイズとイメージサークルのお話です。という部分からこの内容について書かれています)。

レンズについて

APS-C専用のレンズはフルサイズ対応のレンズに比べると安く価格が設定されています。また、サイズも小さく扱いやすいものが多いです。例えば、上の画像のAPS-C用の単焦点レンズは手に収まるほど小さいです。

一方、レンズの種類はフルサイズに比べるとAPS-C専用のレンズは種類が少ないです。ただし、APS-C機はフルサイズ用のレンズも使えるというメリットもあります(画角は1.5倍されてしまいますが)。望遠レンズはフルサイズ用を選択肢に入れても良いと思います。

私は、フルサイズ用の70-300 mmの望遠レンズを105-450 mmの望遠レンズとして使っていました。

ボケ

理論上はフルサイズの方がAPS-Cよりもボケやすいです。ただ、私の感覚ではAPS-C機でも十分なボケになるようには感じます。下の画像はAPS-C機であるD5300を使ってF1.8の単焦点レンズで撮った写真ですが、十分ボケています。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
ISO 160 / 35 mm(換算52.5 mm)/ f1.8 / SS 1/80 s

逆にフルサイズだとボケすぎるという意見も聞くことがあるので、ボケの量についてはそんなに心配しなくても良い気がします。

暗所に弱い

センサーサイズが小さくなると取り込める光の量が少なくなるので暗所での撮影には向かなくなります。この点についてはかなり感じます。フルサイズとAPS-Cでは自分が限度だと感じるISOの値に大きな差を感じました。

撮って出しの画像を見るとわかりやすいのですがAPS-C機でISO6400は正直厳しいです。空のあたりのノイズが妥協できないほど目立っています。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 1855mm f/3.5-5.6G VR
ISO 6400 / 18 mm(換算27 mm)/ f3.5 / SS 1/30 s

三脚を構えてISOを最低値で撮ったりするとそこまで気になりませんが、手持ち撮影でISOが上がってしまうと夜景をメインに撮っている私は気になってしまいます。

フルサイズのメリット・デメリット

フルサイズのメリット・デメリットを次にようにまとめました。

  • 暗所に強い
  • レンズの種類が豊富だが、高価で大きい
  • フルサイズ一眼レフは大きくて重い、ミラーレスでもそれなりに大きい

暗所に強い

私がフルサイズ機に買い替えた最大の理由です。先程、APS-Cでのデメリットとして暗所に弱い理由やノイズの話をしましたが、フルサイズ機になると自分の許せる最大ISOがかなり上昇しました(3200ぐらいから8000ぐらいまで上昇)。

下の写真はISO6400で撮影した撮って出しの写真です、先程のAPS-CでのISO6400よりは多少ましに感じます。

Sony a7iii SEL24105G
ISO 6400 / 37 mm / f7.1 / SS 1/8 s

レンズについて

フルサイズ用のレンズは種類が豊富です。例えば、ソニーEマウントで標準レンズを買おうとした場合、選択肢には5, 6本のレンズを挙げられると思います。ただし、物によりますが価格は10万円前後からになります。

また、レンズの大きさや重さもかなり違います。例えば、私が使っていた50 mm前後の単焦点レンズでは倍近くのさがあります。

TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD(フルサイズ)520 g
Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G(APS-C)200 g

カメラ本体の大きさ

フルサイズ機は基本的に大きくて重いものが多いです。D5300(APS-C)を使っていた時は気軽に持ち出して学校帰りに写真を撮っていた時期もあります。一方、D750(フルサイズ一眼レフ)を使っていた頃は通勤時に持ち出して帰り道に撮りに行くなんて気持ちにはなれませんでした。

同じフルサイズでもミラーレスのSony a7iiiはD750に比べると軽くて小さいので通勤時に持ち歩くこともあります。カメラとレンズを分離させれば、通勤用のカバンにも入るので気軽に持ち出せます。

どちらのカメラを買うべきか

これまで紹介したメリット・デメリットを踏まえて、それぞれオススメな方をまとめてみました。前もってコメントしておきますが「APS-Cだから画質悪い」、「フルサイズだから良い」ということはありません。単純にメリットデメリットをみて自分に合うものを選べれば良いと思います。

APS-C機がオススメな人

APS-C機がオススメな人を以下のようにまとめました。

  • なるべく小さいカメラが欲しい人
  • 本体やレンズを安く済ませたい人
  • 昼間外で撮影することが多い人
  • 望遠側での撮影が多い人

APS-C機のメリットは、本体が小さく安いカメラやレンズが多い点です。また、暗所に弱いことがデメリットですが、あまり暗いところで撮影しないのであればデメリットを無くせます。

フルサイズ機がオススメの人

先ほどと同様に、フルサイズ機がオススメな人を以下のようにまとめました。

  • 暗所での撮影が多い人
  • 色々なレンズを使いたい人
  • 本体の大きさと重さに耐えられる人(軽く小さくするならフルサイズミラーレスもあり)

私の考えるフルサイズの最大のメリットは暗いところに強い点だと思います。夜景や室内での撮影が多い方はフルサイズをオススメします。また、フルサイズは重いと行ってもフルサイズミラーレスを選べばだいぶ軽く、コンパクトになります。

初心者の1台目がフルサイズ機でも大丈夫?

初めてのカメラをフルサイズにすることはありだと思います。その理由は2つあります。

  • レンズを揃えやすい
  • もし、途中で飽きてしまってもそこそこの値段で売れる

フルサイズから始めるとレンズを揃えるのが楽になります。わざわざAPS-C用のレンズを買わなくて済むので、本体を他社のメーカーに変えなければレンズをずっと引き継ぐことが出来るからです。

また、フルサイズ機を買うとなると本体とレンズで中々の値段になりますが、中古として売っても経験的には5-7割くらいの金額は回収できます。100%は厳しいですが、回収できるだけ良いと思います。

私はAPS-C機からカメラデビューをしているので実体験にはなりませんが、フルサイズ機を買った時にレンズ関係が面倒だなと感じていました。ここの部分は一つの考え方として読んでいただければと思います。

まとめ

今回はフルサイズとAPS-Cの違いやそれぞれのメリットデメリットをまとめました。どちらでも綺麗な写真は撮れますが、夜や室内のような暗い場所での撮影が多い方はフルサイズ機をオススメします。私の経験上ノイズの違いは大きいです。

一方、フルサイズにすると本体は大きくなるので持ち出しにくくなります。フルサイズが欲しいが大きさが気になる方にはフルサイズミラーレスをオススメします。

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