カメラでレーザービーム(光跡)を撮ってみよう!Photoshopの比較明合成を使って仕上げる。

レタッチ

夜景の写真を見ていると、車のライトがシャーとなっている写真を見たことありませんか?

今回は、通称レーザービームと呼ばれる光跡の写真の撮り方を前半に紹介したいと思います。また、光跡の写真を仕上げる時、場合によってはphotoshopを用いた比較明合成という編集を行いますので後半部分で説明していきたいと思います。

もし、比較明合成のやり方だけ知りたい方は、目次の「実際に比較明合成をやってみよう」へ飛んでください。

レーザービーム(光跡)とは?

光跡の写真とは、以下の写真のように車のライトなどの光が筋になっている写真ことを指します。光跡のことをレーザービームと表現することもありますね。

Sony a7iii Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
ISO 80 / 16 mm / f11 / SS 30 s

この写真はシャッタースピードが30秒なので、その間にカメラの前を通過した車のライトだけ残りこのような光の筋が出来上がります。このように、シャッタースピードを遅くしてその間に光が通れば一本の筋として映るという仕組みでこのような写真が撮れます。

しかし、単純そうに見えて綺麗な光跡の写真を撮ることは簡単ではありません。例えば、車がほとんど通らず光の量が足りない場合や、車が多すぎて筋は描けるが激しく白飛びしてしまうといった問題もあります。そんな時は、photoshopを使って比較明合成と呼ばれる方法で解決できます。比較明合成については、後半部分で説明していきたいと思います。

ちなみに、ここで載せた写真は一発でとった合成していない写真です。

光跡写真の撮影のテクニック・コツ

まずは、撮影のテクニックやコツを紹介していきます。もし、上手くいけば先ほどから話している比較明合成という手法は使わなくても良い写真が撮れます。

カメラの設定

基本的な設定は三脚を立てて夜景を撮るときと一緒です。初心者向けにまとめた記事があるので、参考にしていただけたら嬉しいです。「三脚での設定」という見出しの部分が該当箇所です。

【参照記事】三脚を使って綺麗な夜景を撮ろう。カメラの設定やコツをまとめてみました。

三脚にカメラをセットし、シャッタースピードをなるべく遅くしてシャッターを切ります。

しかし、光跡を狙うと場所によっては、数秒のシャッタースピードに設定すると白飛びしてしまい綺麗な光跡を描けない場合があります。また、絞りを絞って解決しようとしても絞りすぎは画質の低下を招くので避けたいですよね。そんな時は、次に説明するNDフィルターを使いましょう。

より綺麗な光跡を撮るためのグッズ

NDフィルター

白飛びを防いだりシャッタースピードを十分に稼ぐためのグッズ、NDフィルターと言うものがあります。

画像の右にある黒いものがNDフィルターでカメラのレンズにはめて使います。

このNDフィルターとは、レンズに入ってくる光を発色に影響なく減少させるフィルターのことです。また、NDフィルターには暗くするレベルがあり、ND2、ND4、ND8、、、、といった感じに後ろの数字が大きくなるほど入ってくる光の量を減らすことができます。一般的によく用いられるのはND4からND16くらいで、このフィルターはND8という光量を1/8にするものです。

NDフィルターについてはこちらのケンコー・トキナーのサイトで詳細に書かれています。

このフィルターをつけると入ってくる光量を減らせるのでその分シャッタースピードを伸ばしたりすることができます。

また、NDフィルターを使う際の注意点としては、フィルターをつける前にピントを合わせておきましょう。NDフィルターをつけるとファインダーが暗くなりピントが合わせづらくなります。

レリーズ

三脚を使うときは直接シャッターを押すとその時の振動でブレてしまうので、レリーズと言うリモコンかセルフタイマーを使います。しかし、光跡の写真を撮るときはレリーズをオススメします。その理由は、後ほど説明する比較明合成を行う場合、何枚か写真を用意しますがセルフタイマーでは若干位置がずれてしまう可能性があるからです。合成をしないならどちらでも良いですが、合成を前提にしている場合はレリーズをオススメします。

撮影のコツ

タイミングが大切

車が通過することで光跡が描けて画像に残っていますが、もし、カメラの前で車が止まってしまったり、途中でシャッターが切れてしまったら光跡もそこで途切れてしまいます。

例えば、タイミングを間違えると下の画像のようになります。

白い四角で囲った部分が失敗している部分です。シャッターを切るタイミングが悪く中途半端な光跡になっています。タイミングはかなり難しいですが、近くにある信号を見ていつ車がくるのかタイミングを考えると上手くいきやすいです。

車以外の光跡も狙ってみる

今までは車の光跡をメインに話してきましたが、他のものでも光跡は撮れます。例えば電車ではこんな写真が撮れます。

写真のように文字を残すのはかなりの難易度ですが、車よりも速いことが多く、止まることもほとんどないので繋がっている光跡を撮るのは比較的簡単かもしれません。

比較明合成

ここからは、先ほどから何回も登場している「比較明合成」について話していきたいと思います。

比較明合成とは何か

比較明合成とは簡単に言うと、画像を比較して明るいところを合成して1枚の画像にする方法です。車の光跡以外だと花火や星、ホタルの写真でもよく使われる方法です。

例えばこの花火の写真も比較明合成で仕上げています。

合成と言われると抵抗のある人もいるかもしれませんが、カメラの性能の限界を補うための手段と考えれば抵抗も少し減らせるのではないでしょうか。

実際に比較明合成をやってみよう

ここからはlightroomとphotoshopを使って比較明合成していきます。

まず、Lightroomで下準備をする

まずは、Lightroomで合成に用いたい写真全てを編集します。このときに露出や色味、全てを完成させておきましょう。編集した写真は書き出す必要はありません。今回はこの4枚の写真を使って合成していきます。

photoshopでレイヤーとして開く

次に、先ほど編集した写真を全て選択した状態で右クリックし、他のツールで編集→photoshopでレイヤーとして開くを選択します。

クリックすると別ウィンドウでphotoshopが開きます。パソコンのスペックや画像の量によりますが、読み込みまでに数秒かかります。

レイヤーを合成する

ここからはphotoshop上での操作になります。まず、ウィンドウの右下部分を見ると下の画像のように取り込んだ画像がレイヤーとして表示されています。

画像のオレンジ色の四角の部分を全て選択します。選択できるとグレーっぽくなります。

次にその上にある通常と書かれている部分を選択し、比較(明)を選択します

比較(明)を選択すると合成された画像が表示されます。

最後にOption + sキーで保存すれば完成です(Windowsの場合はCtrl + s)。

保存が上手くいくとLightroomに先ほど合成した写真がTIFFファイルとして表示されますので、書き出せばjpgとして保存できます。

完成

左;比較明合成前 右;比較明合成後

このように比較明合成をすると光跡を増やすことができます。流石にこの量を一回の撮影で撮ることは不可能です。

まとめ

今回は、車のライトの光跡を中心に撮影方法と比較明合成について説明しました。

撮影方法についてはコツを掴む必要があるのと、NDフィルターの力を借りないと上手く撮れないことがあるので、多少練習は必要かもしれません。

比較明合成については、カメラの性能の限界を合成によって解決しています。合成って言われると抵抗があるかもしれませんが、私は表現としてありだと思います。

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