三脚が使えない状況でも大丈夫。手持ちでの設定やコツをまとめてみました。

初心者向け

夜景を撮るといえば「三脚を構えて撮る」とイメージする人も多いですが、意外と三脚が禁止されている場所もあります。そんなときは、手持ちで撮影しないといけません。今回は、三脚なしでどうやったら綺麗に夜景を撮影できるかまとめたので紹介したいと思います。

綺麗な夜景の写真

まず、前提として私が思う綺麗な夜景の写真についてポイントをまとめました。

  • ノイズが少ない、ざらざらしていない。
  • ピントがしっかりと合っている。
  • 手振れがない。
  • 適正な露出(変に暗すぎず、明るすぎず)。

このポイントをクリアしている写真が綺麗な夜景の写真と考えています。

三脚を使うを割と簡単にこれらのポイントをクリアできますが、手持ちでの撮影だとちょっとコツが必要になってきます。カメラの設定や撮影時のコツをこれから説明していきたいと思います。

ちなみに、三脚を使った撮影方法は以下の記事にまとめていますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。

【参考記事】三脚を使って綺麗な夜景を撮ろう。カメラの設定やコツをまとめてみました。

手持ちでの撮影方法

カメラの設定

手持ち撮影での設定は以下のようになります。特にこだわりがなければ露出が±0になるように設定を合わせましょう。そして、手持ちで夜景撮影における設定の優先度は、シャッタースピード > ISO > F値となります。

なぜこのような優先度になるかも併せて説明していきます。

撮影モードマニュアル
フォーカスオート or マニュアル
シャッタースピード1/焦点距離
ISO〜8000(カメラによる)
F値なるべく小さく

もし、露出の三要素(シャッタースピード、ISO、F値の関係)について自信がない‥と言う方がいましたら以下のリンクを参考にしてみてください。露出の三要素の関係について纏まっています。

【参考】【撮影基礎講座1】誰でもわかるカメラの露出。絞り・シャッター速度・感度で写真をコントロール!

【撮影基礎講座1】誰でもわかるカメラの露出。絞り・シャッター速度・感度で写真をコントロール!|フィルムカメラと中古レンズの通販 サンライズカメラ

撮影モード

撮影モードについてはマニュアルです。初めての方は頭が混乱しそうですが、徐々に慣れていけば大丈夫です。ISOとシャッタースピードをこれから話すルールに従って決めていけば問題ありません。

フォーカス

夜の撮影においてフォーカスはマニュアルにすることが基本ですが、比較的明るい場合は、オートでも撮れます。私も比較的明るい場所ではオートフォーカスで撮ります。ただし、オートフォーカスが少しでも迷う場合は大人しくマニュアルフォーカスにしたほうが良いですそのまま続けると、ピンボケを量産してしまいます。

シャッタースピード

手持ち撮影において最も大切なのは、シャッタースピードです。その理由は、手振れに最も関わってくるからです。撮った写真がブレブレでは意味がありません。まずは、シャッタースピードを決めてからISOやF値を決めていきましょう。

シャッタースピードと手振れに関しては、次のようなルールが存在します。このルールはカメラの種類に関係ありません。そのルールとは、1 / レンズの焦点距離以上のシャッタースピードにすることです。理論上、このシャッタースピード以上だと手振れは起こらないとされています。

例えば、焦点距離50 mmの場合は、1/50 s以上にすれば問題ありません。

なお、レンズや本体に手ぶれ補正がある場合は、シャッタースピードをさらに落とせます。

ISO

手振れしない程度のシャッタースピードが決まったら、次はノイズに起因するISOを決めます。ISO関しては、可能な限り小さい値を選びましょう。

ISOに関してカメラによると書きましたが、センサーサイズなどでノイズの出方が変わってくるからです。ちなみに、APS-Cを使っていた時は3200-4000、フルサイズを使っている今は8000を上限にしています。カメラの性能によってもノイズの出方は変わるので、自分の中で上限を一度決めてみてください。

別の記事でAPS-Cとフルサイズのノイズについて触れている部分が有ります。画像もあるので参考にしてみてください。

【関連記事】APS-C機とフルサイズ機の違いは何?メリット・デメリットをまとめてみました

APS-C機とフルサイズ機の違いは何?メリット・デメリットをまとめてみました – よるどり

F値

F値については、なるべく小さい方が良いです。小さければ小さいほど、シャッタースピードを早くしたりISOを下げれるので、手振れやノイズを防げます。ピントの合う範囲や出したい光芒などと相談して決めてみてください。私はレンズにもよりますが、F2.8からF8くらいまでにしています。

手持ち撮影のコツ

ここではカメラの設定と言うよりは、撮影時に役立つコツやアイディアを紹介したいと思います。

広角レンズを使う

シャッタースピードを「1/焦点距離」以上にするルールがありますが、分母である焦点距離を小さくすればシャッタースピードは遅くなります。すなわち、焦点距離の短いレンズ=広角レンズを使うことで手振れを防ぐことが出来ます。

Sony a7iii Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
ISO 2500 / 16 mm / f6.3 / SS 1/10 s

例えば、この上の写真は16 mmの画角で撮影したので、理論上は1/16 s以上なら手ブレは起こりません。Sony a7iiiやこのレンズには手ぶれ補正があるので1/10 sまでシャッタースピードを落とせます。

玉ボケ主体の作品にする

下の画像のように、被写体をビシッと撮るのではなく、メインの被写体以外をぼかす方法もあります。丸いカラフルなボケ、すなわち玉ボケを主体に撮る場合は、F値を小さくします。そうするとシャッタースピードを稼げるので、
手持ちでも十分撮れます。

例えば、下のような写真はわざわざ三脚を使わなくても手軽に撮れます。

Sony a7iii SEL85F18
ISO 1000 / 85 mm / f1.8 / SS 1/40 s

奥までピントをしっかりと合わせた夜景も良いですが、F値を小さくして玉ボケを主体にする写真も良いですよね。私はイルミネーションやキャンドルのイベントをこの手法でよく撮っています。

台や手すりを活かす

三脚が使えないのなら代わりのものを使えば良いのです。カメラを平な机や手すりに置いても手振れを防ぐことは出来ます。

Sony a7iii SEL24105G
ISO 8000 / 34 mm / f7.1 / SS 1/3 s

例えば、ディズニーシーで撮影したこの写真。カメラを手すりにおいてシャッタースピードを1/3 sに設定しています。34 mmの焦点距離に対してシャッタースピードを1/3 sまで落とすことができます。場合によっては、1 sぐらいまで手すりで撮影できると思います。

まとめ

今回は手持ちでの夜景の撮影方法をまとめました。三脚が使えない場所も多いですが、コツや設定がわかっていたら怖いものなしです。

カメラの設定で最も大事なことは手振れを防ぐために、シャッタースピードは1/焦点距離 sよりも早くすることです。これを設定した後にノイズを減らすためにISOやF値を設定していきましょう。

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