遠近感と目線を誘導する構図を作る「リーディングライン」について考えてみる

撮影テクニック

前回の記事では、初心者が抑えると良い基本的な構図4つについて書きました。今回はもう一歩上のレベルの話「リーディングライン(視線誘導)」について書きたいと思います。前半部分でリーデイングラインの使い方、後半部分ではリーディングラインを意識したレタッチを紹介していきます。

リーディングラインとは?

リーディングラインとは、遠近感を出したり被写体へ視線を誘導するための線のことです。人間の線や図形を目で追っていくクセを利用して遠近感を感じさせたり、目線を被写体へ向けさせたりしているのです。日本語では、視線誘導なんて呼ばれます。

写真においてリーディングラインになり得るものはたくさんあります。例をいくつか上げてみました。

  • 道路や光跡
  • 階段
  • 窓やガラスのフチ

リーディングラインの使い方

ここではリーディングラインをどのように使うのか紹介していきます。

遠近感を出す

遠近感は広角レンズを使うと強く出せます。そして、この時にリーディングラインを上手く使いこなす必要が出てきます。

例えばこの写真、上手くは表現できませんが奥行き感がありますよね?遠くまで左側の木が続いているように見えるし、ショーウィンドウも奥まで続いているように見えます。この写真のリーディングラインをわかりやすくするためにオレンジの線を引いてみました。

線を引いたところは、ショーウィンドウのふち、台のフチなどです。線を結ぶと一つの交点が生まれます。この交点が消失点と呼ばれるものです。撮影時にこの消失点を意識することで遠近感を出すことができます。

消失点を作り出せた方がより遠近感を出すことが出来ますが、ない場合でもそれなりの効果は出せます

例えば、上の写真では明るい街並みが奥まで広がっているように感じます。

矢印を描くと分かりやすいですが、奥に伸びるオレンジ色の道路がリーディングラインになっています。このオレンジ色の道路が中心に集まることによって遠くまで広がる夜景を表現しています。

視線を被写体へ持っていく

リーディングラインは目立たせたい被写体に目線を向けさせることもできます。

例えば、上の写真。特に考えず眺めていると最終的に東京タワーに目がいきませんか?確かに最も目立つのは高速道路の光跡ですが、東京タワーにも目線が動くと思います。

今回の場合は、高速道路の光跡がリーディングラインになっており、それを辿っていくと東京タワーにぶつかります。大きさとしては小さい東京タワーですが、この手法を使うと目立たせることが出来ます。

もう一つ別の写真を例に紹介します。

このスカイツリーの写真の場合は、手前の光跡がカーブを描き奥のスカイツリーに繋がっています。写真左からの光跡で目線を惹きつけて奥のスカイツリーに繋げています。

リーディングラインを意識したレタッチ

ここからはリーディングラインを意識したレタッチについて書いていきます。渋谷からの夜景を例に紹介したいと思います。

ぱっとみると六本木ヒルズや東京タワーの見えるビル群に目がいきますよね?流れとしては先程紹介した光跡と東京タワーの写真と同じです。撮影時にこの構図を意識している部分もありますが、リーディングラインを意識したレタッチによる効果もあります。

一度、写真の構図の狙いをまとめると、高速道路の光跡をリーディングラインにして奥のビル群へ目線を移すというものです。

レタッチにおけるコツはビル群の明るさを強調することです。元々、ビル群は手前側よりも明るくなっていましたが、Lightroomの円形フィルターを使ってビル群をさらに明るくして強調します。

もっと深く理解したい方には

もう少し詳しく知りたい方には、ナショナルジオグラフィックの本をオススメしたいです。リーディングラインについては、「プロの撮り方 構図の法則」でも一部分ですが書かれています。

まとめ

今回はリーディングラインについて紹介しました。リーディングラインを使いこなせると写真にまとまりがでて上達に近づけます。全ての写真に使える技法ではないですが、覚えておいて損はないです。

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